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渡邊秀樹 ヘルズエンジェルス等 アメリカ生活14年間の体験談など 仙台 渡辺秀樹、HELLS ANGELS について
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先日、

店を始め 2ヶ月以上経ったところで

大きな ミスを犯してしまった



最低限の 内装、準備で

忘年会シーズンに 乗り遅れぬようにと

メニュー、内装も充実せぬまま

無理やり 12月1日 スタート



ランチと、夜を 同時に初め

8時半起床、9時出発、 夜は 2~3時まで店に居り

帰宅し床に着くのが 朝の4~5時


毎日3~4時間の睡眠が 2ヶ月以上続き

疲れが溜まりに溜まっていた 今週 頭


午前3時


帰宅途中 カーブ・ミラーと 住宅塀に突っ込み

通勤用に購入したばかりで、保険にまだ入っておらず

未だ 1っ回しか支払いしていない軽自動車を 潰してしまった





生まれて初めての 事故


細い道だったので

時速40kmほどだったと思うが 定かではなく

ノン・ブレーキ


カーブ・ミラー   倒れはしなかったものの


私は、 ハンドルのシャフトが折れるほど 腹部を したたか打ち

入院することとなった



覚えている情景は

目の前で エア・ーバッグが

スローモーションの様に 膨らんでゆく様だ



音と、衝撃で 我に返った私は

咄嗟に ハンドルを強く握り、反射的に首に力を入れたが


車速の慣性が効いた 96キロの体重

100、200kgどころの 圧力では無かったのだろう


目の前で

スローモーションのように飛び出してきた エアーバッグには

触れぬよう 腕の力で持ちこたえたが


ハンドルの 握り位置を支点に

下半身の重さで 下腹部が前にもって行かれ

ハンドルが  下腹部に めり込んだ


内臓が 口から出てくる様な衝撃で

呼吸も 出来なかった


ハンドルが 根元から宙ぶらりんになる



腕の力で

辛うじて ハンドルに 胸から突っ込まなかったものの

自分の 両手首に 肋骨下部が 押し付けられた


腹部の衝撃も ひどかったが

最も辟易したのは エアーバッグ内の空気だった



触りもしなかった エアーバッグから

噴出した 白い煙


下腹部の 痛みで 呼吸も細々としているところに


臭気の強烈な 白い煙で 全く息が出来なくなった


締め切った窓は 下がらず、

運転席も、助手席のドアも ゆがんで 開かない


後部座席のドアから外に出るまでは 全く呼吸できず

まるで 溺れているかの様であった



エアバッグのために

窒息死した人も かなり居るのではないかと 冷静に想像した



車から 外に出ると

体が 勝手にガタガタと 震え始る

急に 寒くなり


下腹部の猛烈な痛みから

内臓に異常があると 直感した



腹を殴らせるのは 商売の様な私だが


今回の ボディー・ブローは

人の力では味わえない 重さで


辛うじて 立ち上がるも

上半身を 真っ直ぐ立てることが出来なかった



警察に電話をし、救急車も自分で要請


母親に電話を入れ 状況を説明し

辛うじて、メールを1本打ったところで

救急車と 妹が、 ほぼ 同時に到着した


電話2本と、メール1本打つのが 精一杯であった


自宅から 3百メートルほどの 十字路である




妹に 事故現場と車の処置を任せ

私は 直ぐ 仙台市市立病院に搬送される

生まれて初めての 救急車



救急センターに 到着すると


複数の 医師と 看護婦が 集まる


皆 私より若いことに

妙な感じを 受けた


私は

自分が44歳なのだと

いまだに 強く自覚していないのかもしれない



腹部のエコーを取りながら、5センチほど開いた膝頭を縫われる


下腹部 左と、中央に 液体が溜まっているらしい

素っ裸にされ CT機へ突っ込まれる


肺挫傷、

左は膵臓、腹部中央は 小腸からの出血らしい


刺すような痛みが まだ無いのは

小腸は 破裂までしていない様だ とのことだったが


膵臓からの出血が 多いらしく


すぐに 開腹をするか

手術をする外科医を呼び 判断を仰ぐという



エマージェンシーの 若い医師は

意志も強く、シッカリ仕切っていたので 不安や不満は無かった



エコーで 液体の増え具合を確認しながら

数分後、

落ち着いた雰囲気、 大きい印象の医師が現れた



CTの画像を見てから

自らエコー機を使い、 さらに触診



溜まっている液体は  おそらく血液で

膵臓と小腸からの出血であろうが

小腸は まだ裂れては いない様だ とのこと



手術医曰く、

これから数時間、 衝撃を受けた臓器はどんどん腫れてきます

腫れてくる小腸が破れたら 痛みでわかりますし

太い血管が 破れた時の為に 血圧、心電図、エコーでモニターします

膵臓の出血が止まらない場合と、急激に増えた時 開腹しますので

手術の準備をしますから 集中治療室で 待機してもらいます

と言われた



あんがい シリアスな怪我に成ったものだと 思った


開腹したら 2週間ぐらいは入院か



大量出血で 身体がショック状態にでも成らなければ

手術の準備もしてあるし

死ぬことはないだろう と 思った



それよりも 私を憂鬱にさせたのは

尿管を 膀胱まで入れることであった



私の 嫌いな痛みなのは わかっていたので


「 開腹すると成ったら  麻酔後に入れてくれ 」 と


強めに 主張したのだが


今は 腹部を一切動かせないので

尿瓶もダメ、 入れます と  突っぱねられる



みんなまとめて ぶん殴ってやろうかと思ったが。。


案の定、 腹の痛みよりも 耐え難かった



私は パンチや蹴りなどの 重い衝撃は平気なのだが


つねられたり

歯を削る様な 刺すような痛みが 大の苦手で

彫りものも 得意ではない



さて、

鼻に酸素チューブ

左腕に ブドウ糖の点滴と 抗生剤の点滴

尿管、 上半身に心電図、 血圧、 血液内酸素計と


重病人の様に  管だらけのまま

ER から ICUへ 移動


集中治療室には

私に負けない 大変そうな 幼児、年配者が何人か居た


うめき声、  痰でむせる咳

定期的に痰を吸い取るバキューム音などで

眠れなかった



私自身も 採血、血圧、エコー検査の ローテーションで

落ち着かない



丸1日の 腫れで

小腸が破裂したり、大量出血しなければ 手術はしないということで

とにかく 仰向けのまま 丸1日過ごした


1日半後、具合はどうだ? と聞かれるも

まだ 起き上がることが 出来なかった



その時は、

腹や腹筋の痛みで 起き上がれないのかと思っていたが


肋骨のダメージで

身体が 左右に振れないでいたのだと 気付いたのは

腹部の腫れが 退きはじめてからだった



ICU 2日目


集中治療室は 携帯電話が持ち込めないので

誰に知らせられる訳もなく


見舞いもなければ、食べ物も無し


周りの老人の うめき声にも 耐えられなくなったので


尿袋、点滴を持ちながら

廊下を歩いて 元気をアピールしてみせ

普通病棟へ 移してもらった



3日目、


大量出血や、漏れた血液、傷からの化膿が 無かったからか


尿管、鼻の酸素チューブ、心電図、抗生剤、血液内酸素が外れ

点滴だけと 身軽になった 私は


地下の売店や、食堂へ 何度も行った


ものが 食べられる様に成ったら

何を食べようかと 考えるぐらいしか

楽しみが無かったからだ



誰にも 連絡しなかったのだが

私も人の子、 人恋しくなり


骨董屋 ISHINNのケンジさんにだけ 電話したところ

すぐ  見舞いに来てくれた



不動明王の古い置物を お見舞いに頂き  感激!


色々 話も聞いて頂き 感謝してます ケンジさん、ユキちゃん



4日目、

私は 受付に行き

治療費、検査費、入院費の詳細を聞いた


国保で 1日、1万数千円の入院費は

店を始めたばかりで 臨時休業している私には 大きい負担なので


午前の回診で どうにか 元気をアピールし

医者に退院をせがんだ


「 まず、水を飲んでみますか 」 と

4日目にして 初めての水分摂取


夕方の回診までに

水、スポーツドリンクを飲み、


アロエヨーグルトを2つ 勝手に食べ


腹痛もなく 平気だと アピールした



それでは と、 点滴を外され

夕食を とってみましょうと言われる


ガスが出て、正常な排便が確認されたら

自宅静養でも良いでしょう と言われる



もっともなことだが


私は、たまたま 月曜の夜から 何も口にしていなかったので

数食は 食べないと 何も出て来ないような気がしていた


そこで、軽い夕食を食べてから


腹も痛くないし、

ガスも出たよ、出ましたよ と 嘘をつき


無理に退院させてもらった



日曜日、丸1日休み

月曜の夜から、店を開けることとした


疲れが溜まり、時間追い回される状況の改善

昼、夜 中途半端よりも 夜の内容を充実させるべく


利幅の薄い ランチをやめ  夜のみの営業に切り替え

今週 1週間を どうにか こなした


今は、

腹にガスが溜まり 食欲が戻らない状況ではあるが

腹痛は無く 


まあまあの感じである


しかし

先日、試しに ベンチ・プレスを してみようと

部屋のベンチに 寝たところ



ビクともしない


ビクともしないどころか

鋭い痛みで 全く力が入れられなかった


腹筋が 痛んでいるのか、

肺、胸が 痛んでいるのか ハッキリ感じ取れなかった


寝返りが打てず、起き上がるのが辛いのは

腹部の 打撲のセイだと 思っていたので


試しに ベンチのループにつま先をかけ

腹筋をしてみたところ


スカスカ できるではないか


なぜ 腹筋が出来るのに

寝返りが うてない

布団から 痛み無く 起き上がれないのかを考えると

痛みは、膵臓、腸や 腹筋の打撲ではなく


肋骨のダメージだと

そこで 初めて気が付いた


胸部の レントゲンも 一応撮ったのだが

医師は 出血と、痛みの大きい腹部に重点を置き

小さいヒビなど念入りに チェックしなかったのである



肋骨は 放置し、自然治癒に任せるしかないので

どうしようも 無いのであるが


腹部の痛みが 殆ど無くなった今


寝返り、 深呼吸、 大きな声が出せない

咳、くしゃみ、

自転車の運転中に ひびく痛みが 際立ち


市立病院に 足の抜糸と 胸部の再検査

知人の 整骨院にもおもむいたが



完全に良くなるには

あと 2~3週間は 必要な感じである



車の買い換え、入院治療費、

カーブミラー、民家の塀 補修工事費

休業時のマイナス 売り上げ等々、、、


胸が痛い 44歳である・・・



とりあえず ホームページの方で

半額セールをする事にした


ゲスな話だが  少しでも 現金が必要なのである


恵まれない 私に 愛の手を  という感じである





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